金融LLMへの取り組み

株式会社Preferred Networks金融チームは、大規模言語モデル(LLM)領域において、積極的に技術開発を行っており、継続事前学習による金融特化LLMの構築やそれを用いたソリューション提供を行っております。

金融特化モデル - PLaMo-fin-base

PLaMo-1.0-baseとは、Preferred Networksグループがフルスクラッチで開発した国産LLMであるPLaMo™の金融分野における知識をさらに強化したモデルです。

世界最高クラスの日本語性能を有するPLaMoをベースに、PFNの金融チームが日本の金融分野における大量の日本語データを追加学習させているため、国内の金融知識が求められるタスクに対する回答性能がさらに向上しています。

例えば、AIエージェントの核となるLLMとしてPLaMo-fin-baseを用いることで、営業日報に基づく提案内容の下書き、投融資にかかる稟議書類の作成、窓口や法人営業のロールプレイ、IR情報に基づく企業分析、規制当局から発信される情報の要約など、銀行や証券会社における広範な業務の効率化、高度化に活用可能です。

金融LLMを用いたソリューションの特長

LLMを自社で開発・保有しているからこそ、極めて自由度の高いソリューションのご提案が可能です。

金融分野における日本語ベンチマークJapanese Language Model Financial Evaluation Harnessで高い評価

追加学習を行うことで、金融領域での高いベンチマーク性能を達成しています。また、大量の日本語データで学習を行っているため、マーケット分析、財務分析、規制対応といった、日本固有の金融知識が求められるタスクでの高い精度も期待できます。

タスク PLaMo-100B 事前学習モデル PLaMo-fin-base
chabsa (f1) 88.5 91.8
cma_basics (acc) 31.6 57.9
cpa_audit (acc) 17.3 34.4
fp2 (acc) 28.8 51.0
security_sales_1 (acc) 43.9 59.7
平均 42.0 59.0

独自のデータやノウハウの利活用が可能

業務日報、研修資料、マニュアル、顧客データベースなどの社内の独自ファイルをRAG(Retrieval-Augmented Generation、検索拡張生成)によって活用することが可能です。また、シンプルなRAGにとどまらず、投資における価値判断の基準といった独自の業務ノウハウを追加学習によってモデル自体に反映させることも可能です。

高いセキュリティを担保

データを一切社外に出さないオンプレミス環境へのデプロイも可能で、極めて高いセキュリティ水準が求められる金融機関様にもご提供が可能です。

金融およびLLMの豊富な実績を持つエンジニア・リサーチャーがLLM活用を支援

PFNの金融チームは機械学習・深層学習の最先端技術に基づいたソリューション提供を行っており、その成果は顧客のみならず国内外の学会誌やカンファレンスでも極めて高く評価されています。

LLM領域においては、追加学習によるパラメータチューニングから実業務への応用まで、複数件のサービス提供の実績がございます。

お問い合わせ

PFN金融チームでは、課題の把握から始まり、技術やユースケースの検証、アプリケーションの開発・運用まで、トータルでのご支援を行っております。

「生成AIを活用して成果を得たいが、何から始めればよいかわからない」 「有望な構想はあるものの、求められる技術水準が高すぎる」など、お悩みやご予算に合わせた柔軟なご提案が可能です。

ぜひお気軽にお問い合わせください。